寒い冬の朝、冷たい床に足をつけた瞬間「うっ…!」と身震いしたことはありませんか?

そんな冬の厳しい寒さを和らげてくれるのが「床暖房」です。足元からじんわり温まり、エアコンとは違う心地よさを提供してくれるので、一度使うと手放せなくなる人も多いはず。

とはいえ、「床暖房の設置費用ってどのくらい?」「本当に必要なの?」と迷う方もいるでしょう。

本記事では、新築住宅に床暖房を導入する際の費用や種類ごとの特徴、メリット・デメリット、さらにはコストを抑えるポイントまで詳しく解説します。

1. 床暖房ってどんなもの?基本をおさらい

床暖房とは、床の下に設置した温水パイプや電熱線を使って、足元からじんわりと暖める暖房システムのこと。エアコンやストーブのように空気を直接温めるのではなく、床全体から熱を放射して部屋を温めるため、均一な暖かさが得られます。

一般的に、以下の2種類の床暖房が広く利用されています。

  • 温水式床暖房:ガスや電気で温水を温め、床下のパイプを通して部屋を暖める方式。
  • 電気式床暖房:電気ヒーターを床下に設置し、直接熱を発生させて暖める方式。

では、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

2. 床暖房の種類と特徴

温水式床暖房の特徴

メリット
  • 広範囲を効率よく暖められる。
  • ガス式ならランニングコストが比較的安い。
  • 他の暖房と比べて乾燥しにくい。
デメリット
  • 設置費用が高い(約15万~50万円)。
  • 温まるまでに時間がかかる。
  • ボイラーのメンテナンスが必要。

電気式床暖房の特徴

メリット
  • 設置費用が比較的安い(約10万~30万円)。
  • ボイラー不要でメンテナンスが楽。
  • 温まるのが早い。
デメリット
  • 電気代が高くなりがち。
  • 広範囲の暖房には不向き。

「ランニングコストを抑えたいなら温水式」「設置コストを抑えたいなら電気式」と、用途やライフスタイルに応じて選ぶのがポイントです。

3. 床暖房を設置する費用の目安

設置費用の相場
床暖房の種類設置費用(目安)1ヶ月の電気・ガス代(目安)
温水式15万~50万円約3,000円~8,000円
電気式10万~30万円約5,000円~12,000円

床暖房の設置費用は部屋の広さや施工方法によって異なりますが、一般的なリビング(約10畳)であれば20万~40万円程度が相場になります。

4. 床暖房のメリット・デメリット

メリット

足元から暖まるので体感温度が高い
エアコンのように空気が乾燥しにくい
ホコリが舞いにくく、アレルギー対策にもなる
室内がスッキリし、インテリアの邪魔にならない

デメリット

初期費用がかかる
導入後の変更が難しい
電気代・ガス代がかかる(特に電気式)

「エアコンの風が苦手」「足元からしっかり温めたい」という人には、床暖房は最適な選択肢といえます。

brown and beige kitchen interior

5. 床暖房の費用を節約する方法

床暖房のコストが気になる方は、以下の方法で費用を抑えることが可能です。

① 暖房範囲を工夫する

床全体を暖める必要はありません。リビングのくつろぎスペースやキッチンの足元だけなど、部分的に設置することで費用を抑えられます。

② 他の暖房と組み合わせる

エアコンやストーブと併用することで、床暖房の使用時間を短縮し、ランニングコストを抑えることが可能です。

③ 深夜電力を活用する

オール電化住宅の場合、夜間電力の安い時間帯に稼働させることで、電気代を節約できます。

④ 施工業者の比較をする

施工費は業者によって異なるため、複数の見積もりを比較するのがベスト。特に新築時は、住宅メーカーと設備業者の両方から見積もりを取ると、コスト削減につながります。

まとめ

床暖房は「快適さ」を大きく向上させる設備ですが、初期費用やランニングコストがかかるため、ライフスタイルに合わせた選択が重要です。

  • ランニングコストを重視するなら温水式、導入費用を抑えたいなら電気式が◎
  • 部分設置や深夜電力の活用で費用を節約できる
  • 業者の比較や他の暖房と併用する工夫も大切

しっかりと検討して、冬の寒さを快適に乗り越えられる住まいを作りましょう!

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