この記事を読めば分かること

  • 太陽光発電を設置して「損をする家」の特徴
  • なぜ“設置すれば得”という常識が危険なのか?
  • 屋根の向き・環境・地域条件から見る判断基準
  • あなたの家が“設置する価値あり”かどうかを見極める方法

はじめに

「うちもそろそろ太陽光、やってみようかな」
電気代が高くなるたびに、そんな言葉が頭をよぎっていませんか?

でも――ちょっと待ってください。
実は、すべての家が太陽光に向いているわけではありません。

間違った条件でパネルを載せてしまえば、期待していたほどの発電は見込めず、毎月の電気代もさほど変わらず…。数年後に「あれ、損してる?」と気づくケースは少なくありません。

この記事では、“太陽光に向かない家”の共通点を、できるだけ専門用語を使わず、日常のイメージを交えてお伝えしていきます。

屋根が「光を迎える場所」になっていないと意味がない

太陽に背を向ける屋根は、どんなにパネルを載せても発電しない

たとえば、毎朝必ず南の空から日が昇るのに、あなたの屋根が北を向いていたら――
それはまるで、光を避ける傘を差しているようなもの。

発電量が落ちるだけでなく、設置費用の回収にも想定以上の時間がかかります。

さらに問題なのは、屋根の「傾き」。
ちょうど太陽の角度に合わせて30度前後の傾斜がある屋根なら効率的ですが、ほぼ平坦な屋根だと光を斜めにしか受けられず、発電効果も下がってしまいます。

屋根の大きさも“稼げるかどうか”を左右する

パネルを10枚しか載せられない家と、20枚載せられる家。その差は数十万円以上

東京近郊のある狭小住宅では、屋根が小さく10枚しかパネルを載せられませんでした。
対して、郊外の広い屋根には20枚以上設置可能。その結果、毎月の発電量も約2倍、年間収支で見ると差は歴然でした。

太陽光は「面積勝負」です。
狭い屋根でも無理に載せようとすると、効率の悪い角度・配置になり、コストの割に得られる成果が減ってしまうのです。

a house with a solar panel on the roof

光だけじゃなく、影の存在も見逃してはいけない

太陽が出ているのに発電できない?その原因は“隣の建物”かもしれません

晴れているのに発電が伸びない――
それは周囲の「影」が屋根を覆っているからかもしれません。

特に午後になると西日が入る方向に高い建物があると、数時間分の発電機会を失ってしまいます。
また、季節によって太陽の高さが変わるため、冬場は木の枝一本でも大きな影になり得ます。

見た目には“日当たりの良い家”でも、影の動きまで計算しなければ、本当の効率はわからないのです。

築年数が経った屋根には“重荷”になりかねない

古い屋根に、最新の設備。相性が悪いと壊れるのは屋根のほう

太陽光パネルは1枚あたり15〜20kg。
これを10枚以上載せるということは、大人4〜5人分の重さをずっと屋根に乗せることになります。

築20年以上の屋根では、構造的に補強が必要なことも多く、それだけで十数万円以上の追加費用がかかることも。
さらに、耐久性に不安があれば、数年後に屋根ごとリフォームする羽目になり、かえって高くついてしまうケースもあります。

日射量の少ない地域では“理想の数字”は当てはまらない

曇り空の多い地域では、カタログ通りの発電はまず無理

パンフレットに書いてある「年間発電量○○kWh」――
それは東京や名古屋のように、晴天が多い地域を前提としたものです。

一方、東北や北陸、山陰地方など曇天や雪の日が多い地域では、1年の半分以上が“低発電”状態。
それなのに設備は同じ価格。結果的に「払った分に見合わない」ということになります。

日射量は地域差が激しいので、地元の発電シミュレーションを必ず確認することが重要です。

高温すぎると逆にパネルが“バテる”

真夏のアスファルトみたいに、熱をため込んで機能ダウン

「太陽光=暑いほど発電する」と思っていませんか?
実はその逆で、気温が高くなりすぎると、パネル自体が熱を持って効率が落ちてしまうのです。

特に猛暑日が連続する地域では、パネルの表面温度が60度以上になることも。
これでは性能が20〜30%落ちることもあり、「思ったより稼げない」原因になりかねません。

海辺や雪国には、それぞれの“リスク”が潜んでいる

塩分・積雪・風の力は、パネルの“見えない敵”

海沿いに住んでいる家では、潮風に含まれる塩分がパネルや金属部を錆びさせ、機器の寿命を縮めてしまいます。

また、雪国では、パネルが積雪で埋もれ、数週間発電できないことも珍しくありません。
さらに強風地域では、飛来物による破損や脱落リスクも無視できません。

その土地の“自然のクセ”を把握せずに設置するのは、戦場に地図なしで突っ込むようなもの。
事前調査と対策が必須です。

それでも設置したいなら「3つの確認」は必須です

  1. 自分の家の屋根がどこを向いているかを把握する
     → 南・東・西・北、光の当たり方は時間帯で変わります。
  2. 周囲の環境(建物・木・電線など)の影を観察する
     → 1日を通して、何時にどこに影ができるかをチェック。
  3. 発電量と支出の「10年シミュレーション」を見る
     → 設置費、補助金、メンテナンスを全部含めて「元が取れるか」を冷静に判断しましょう。

まとめ:太陽光は“向き不向き”を間違えると赤字になる設備

太陽光パネルは、確かにエコで未来志向な選択肢です。
しかし、「全ての家に向いているわけではない」という前提を忘れてはいけません。

屋根の向き、広さ、周囲の環境、地域の天候――
それらを無視して“お得そう”というイメージだけで設置すれば、数年後に後悔するリスクは高くなります。

この記事が、あなたの家に太陽光が本当に合っているかどうか、冷静に見極める判断材料になれば幸いです。

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